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たまに面白いことをいうブログです

沖縄で開催されたRubyKaigi 2024にさらりと参加してきた #RubyKaigi

色々な技術カンファレンスに参加するのが趣味なので、長年ずっと行ってみたかった RubyKaigiに初めて参加してみたという話です。普段、仕事でも趣味でもイベント運営をしているのでそういった視点からイベントの雰囲気をお伝えします。セッション内容や技術そのものに関しては言及していない点と、写真がとっても多い点にご注意ください。

初めてのRubyKaigiの印象は、Rubyを愛している人たちのために、Rubyを愛している人たちが作り上げているイベントだなぁというもので、やはり他のカンファレンスとは一線を画す熱量がありますね。運営に関わった皆さんの「楽しんでもらいたい」という愛を感じる素晴らしいイベントでした。

rubykaigi.org

RubyKaigi 概要

RubyKaigiは国際カンファレンスとして開催されていて、日本国内はもちろん国外からの参加者も多く、イベント・サイト・Discordなど運営から発せられるすべてのアナウンスやコミュニケーションが英語をベースに設計されているのが特徴的。

 2024年は沖縄の「那覇文化芸術劇場なはーと」という会場で行われ、イベント本編は5月15日(水)〜17日(金)の3日間で開催、現地には1500人程度が参加した模様。

参加費は通常チケットが25,000円(早割チケットの設定あり)、学生3,000円という値段設定で、規模感やクオリティや昨今の為替、物価、電気代の高騰などを考えると値上げをしてもよい時期にあると個人的には思ってます。(スポンサー料金も費用対効果を厳しく見られますが全体的に上がっていく傾向にありますしね)

地方で開催される技術カンファレンスではイベント本編の数日前に現地入りする「前乗り」を多く見かけます。RubyKaigiにおいてもそれは同様で、なんなら4日前くらいから沖縄にいる人を𝕏のタイムラインでよく見かけました。そうそう、なんだかんだで結局みんな𝕏に戻ってきたのかRubyKaigi関連のハッシュタグがとても盛り上がっていたのも印象的。愛されイベントはやっぱり盛り上がりますねぇ。

海外のカンファレンスではよくあるんですが、イベント公認でスポンサー各社がDrink upなどサブイベントが開催されているのもRubyKaigiならでは。ざっと公式サイトで確認したところ20以上のイベントがあったようです。すご。

Events - RubyKaigi 2024

 

というわけで時系列でいってみましょう!

Day -19 

「お前は何を言ってるんだ」と思いますよね。私も思います。しかし!イベント開催前から勝負は始まっている!副業でDevRel関連のサポートをさせてもらっているSmartHR主催の事前勉強会が4月25日に開催されたので参加したのです。

RubyKaigi Chief Organizerの松田さんが「こういうイベントだよ、こう楽しんでね」と紹介してくれたり、参加経験のある方たちが「今年はこのセッションみておくといいよ」など教えてくれる素晴らしいイベントでした。

smarthr.connpass.com

 

松田さんのスライドがとてもよかった

 

懇親会では「また沖縄で会いましょう!」と言って別れ、大変よい体験でした。

 

Day 0

いわゆるイベント前日、5月14日。イベント会場では事前チェックインができるようになっていたり、前夜祭と称してあちこちで飲み会などの集まりが開催されている日。

到着したのは夕方であいにくの曇り空。那覇空港に到着して手荷物受取場にドーンとあるこの看板はよくインターネットで見かけるやつ。

 

手荷物が出てくるのを待っていると「Haisai Rubyists!」の文字!はいさい、は沖縄のあいさつです。いやぁこれは参加者とっても嬉しいですね。

 

つい調べちゃう

ホテルに荷物を置いて用事をすませたらすっかり夜になってしまったので、@SmartBank Techさん提供のグルメマップを参考にどしゃぶりの中ホテルから近いイタリアンへ。Postしたら近くで飲んでいたmiyagawaさんが来てくれた。技術イベントは皆だいたい近くで飲んでるから最高。

Day 1

快晴!気温は24度。Openingに間に合うよう徒歩で会場へ向かうとRubyistがたくさん。

会場入口にドン

RubyKaigiのOrganizerの一人である @kakutani さんに会う。沖縄の地で会うとなんだかお互いテンションが高くなっちゃう気がする。

 

入口には記念撮影がしやすいボード。

入場はチケットのQRコードを見せてスッと入れる。かなりスムーズに入場できて体験がよい。

 

名札は自分で記入して完成させるタイプ。記入エリアが広くて快適。

こんなかんじで書く。スポンサーブースのスタンプラリーが大好きなんですけど、これはDay2からなんだそうです。燃えてきた。

今回めちゃくちゃいいなーと思った施策の1つがこれ、撮影OK・NGをネックストラップを意思表示しておくというもの。「NGな人はこれかけておいてね」というのはわりと増えてきているけど、どちらかで意思表示できるのがいいのと「NGな人は白と青、OKな人は黄色と赤」とネックストラップがわかりやすいのがすごくいい。というわけで本エントリで掲載している写真はこちらのルールに則って明確に「写真OK」な方以外はマスクしています。

メインホール前にあるデカいスポンサーボード。Rubyで開発している企業はここにロゴが出ると嬉しいんだろうなあ。

メインホール到着、めちゃくちゃ広い。今回もらわなかったけど同時通訳のレシーバーも準備されていた模様。

「文化芸術劇場」なだけあり、ホールとしてのクオリティが高い。何階換算になるんだろう、5Fくらいまである。

RubyKaigi Chief Organizerの松田さんによるオープニング。「みんなどこから来たのー?」と場を暖めたところでRubyKaigi 2024開幕。背負っているのは英語の字幕生成ツールのようなもの。(松田さんは英語で話していたけど日本語で話している時は英語が出るのかな、多分。最近すっかり目が悪くて見えなかった…)

 

Keynoteは@tompng さんによる「Writing Weird Code」、Rubyは色々なことができるよとユニークなコードをデモしてくれた。レベルの高さとユニークさと沖縄を絡めたネタで会場も大変盛り上がってました。

このあと交流スペースでKeynoteすごかったよねと話していたら「え、Keynoteの話をしてますか?あれは藝大いったほうがいいですよね!彼はアーティストですよ!」とはじめましての方が乱入してきて笑った。ほんとすごかった。

 

メインホールの外には「今回あんたどっから来たん?」を書き込めるボードがある。まさに国際カンファレンス。

 

「お弁当あまり数ないので外で食べる方は外へどうぞー!」とスタッフの方が案内していた。ビーガン、ベジタリアンハラールなど種類が豊富ですごかった。

 

1Fはスポンサーブースエリアになっていて、セッションが終わると大賑わい。これはまだ準備中の写真。

 

準備も落ち着いた頃合いを見計らってお手伝い。SmartHRのブースは絶えず人がいて盛り上がっており最高でした。(スコアが最終日まで激戦!)

 

Keynoteの最中に、自分の次の所属先がカケハシだよーとgihyoさんでインタビューしていただいた記事が公開になった。お騒がせしました。こちら。

gihyo.jp

 

「次カケハシなんですね!」と何人に言われたか記憶にないくらい話しかけてもらってありがたい。ちなみにカケハシはRubyではなくPythonとTypeScriptです。フォローしてね→ 

https://x.com/kakehashi_dev

 

お昼は近くの沖縄そば行こうぜ!と会場にいたメンバーで向かったところ超並んでいたので「隣のステーキにしません?」とシュッとステーキ。沖縄はランチも飲みの締めもステーキだぜ。

 

会場に戻り、会場全体を再度散策。休憩スペースはHelpfeelさんの提供、すごい。

 

水分補給スポンサーはSmartBankさんの提供。こうやって色々な会社が独特のスポンサーをしているのが面白い。

 

こういうイベント内での限定スペースや独自の企画は、事前に運営側とみっちり調整する必要があるので提供側も運営側もなかなかコミュニケーションコストがかかって大変。やりきっている企業も運営もすごい。

 

スポンサーブースは各社かなり気合とコストと人員がかかっていて「さすがRubyKaigi!」というかんじ。ブースを出す側としても参考になります。

会場では付き合いがすっかり長くなったエンジニアや元同僚なんかとめちゃくちゃ会える。技術イベントは同窓会的要素もございますね。

 

Rubyのパパ、Matzさんとも会える!

 

午後は天ぷらとかフルーツとかも提供されている。ローカル要素をうまく取り込んでいて楽しい。

 

賑わっているタイミングのブースエリア

 

参加者に配られた、RubyKaigi 2024オリジナルのかりゆしウェア島ぞうり。いや、これお高いでしょう… ノベルティの見積もりとにらめっこすることが多いのでわかる。これはすごい。

 

オフィシャルのパーティーは事前申し込み制で4000円。会場から出ているバスで向かうんだけど、自分はバスには乗り遅れてしまった。たぶん徒歩だと30分くらいかな?完全屋外のすごい会場です。

 

酒と肉が会場内に適宜配置されており「好きにやってね」というスタイル。

 

酒!

 

肉!

 

知ってる顔を見かけたら突撃するのだ!

 

今回、初めてRubyKaigiに参加して一番「これはいいな!」と思ったのは、rubyfriendsというハッシュタグの存在。見知らぬ人同士でも「rubyfriendsしましょう!」と声をかけると楽しそうな写真が撮れてしまう。これはホントにすごくて、はじめましてのちょっとした緊張感を飛び越えられるマジックワード。年1の大きなイベントならではというのもあるけど、色々なコミュニティでやるといいと思います。

例えばこういう。

「晴れたからよかったけど、前日とか雨だったし、リスクの高いパーティーだなあ」などと一人ぼんやり考えていたら、Chief Organizerの松田さんが「この夕日を皆に見せたかったんですよ…」と言っていて、愛だなと思った。イベント運営は愛で出来ている。

 

Day 2

スポンサー企業のブースをめぐるスタンプラリーが開始なので、ドアオープンからスタートダッシュ。準備された企画には全力で乗っかりたいスタイル。

 

完勝しました。対ありでした。

 

このスタンプラリーは「20個のブースをめぐったらオリジナルピンバッジをプレゼント」という企画なんだけど、終わったらextraステージが開始するという仕様。「全てのブースを巡ってね、特に特典はないけど」という運営の準備してくれた企画にまたもや全力で乗っかりたいのでこちらも最速でクリア。

報告に行ったところ「特典はないけど全てのブースがスタンプ対応できている疎通確認が出来て助かりました」と言われる。よかったよかった。

 

Day2は顔ハメパネルが設置されたので「こっちに向けたほうが逆光にならなくていいんじゃないですかね?」と謎にブースの皆さんとパネルの位置を調整するなどしてました。

 

スポンサーのノベルティ置き場があり、ブースは出していないけどRubyKaigiのスポンサーである各社がわりとしっかり置いていてこちらも他のカンファレンスでは見かけない充実度。

 

とりあえずスタンプは押してもらったけど「あとでまたゆっくりきますんで!」という約束を果たしに各社のブースにお邪魔させてもらうなどします。

 

Day 2の夜はサブイベントが沢山あり、夕方には開場前がこういった雰囲気。こりゃすごい。

 

私はSmartHRのDrink upに参加。沖縄っぽさを一番感じたかもしれない。

 

ワッと一斉に集まるので、いろんな人に会えるのが最高に楽しい

 

Day 3

予定があり、最後までいられず私としては最終日。昼のフライトなので午前中だけ会場いこうと思っていたら、Fastlyさんから「抽選が当たりましたよ!」とご連絡をいただいたのであわてて移動。うれしい!

その足で「毎日チャレンジしてOK」というFindyさんのブースに行ったらすごいことに。

 

そんなかんじで皆さんに挨拶をして、お先に会場を後に。直接は見ることが出来なかったけど、このスポンサーボードに各社の参加メンバーがサインするの好きなんですよね。めちゃくちゃいい。

 

次回は松山での開催だそうで、また参加したいと思います。スポンサー各社、運営の皆さん、ありがとうございました!最高に楽しかったです。さよなら沖縄〜!