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【動画あり】5分でわかる「LTの作り方とポイント」あるいはウケるプレゼンのコツ

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YAPC::Asia とか、勉強会とかの運営とか司会とかをしょっちゅうしている人の視点で書いてみる。
基本的には「伝える」ことが目的なので、必ずしもウケる必要はないんだけど。

LTとは


基本的には技術的なネタをわーっと喋って5分で退場する電光石火のトークのこと。
Lightning Talk (ライトニングトーク)略してLT。


・利点
5分という制約があるのでダラダラしない
興味のない話でも5分ならば飽きない

・デメリット
とくに無し。あえて言うなら5分のトークを準備するのに1週間かかったりする。
俺調べによると、喋る時間が短くなればなるほど内容が洗練されていくため準備に時間がかかる。


・歴史
こちらを参照。YAPC発祥。
ライトニングトーク - Wikipedia




構成


基本的にはなんでもOKだが、オーソドックスにはこう
・自己紹介(10秒くらいでいい、あなたが誰かなんて興味ない)
トーク内容の概要
・なぜこれを話すのか
・どんな問題があるのか
・どう解決したのか
・デモ
・結論


ウケるLTとは


・今までに誰もやっていないネタ
・やってもあまり意味が無いネタ
・だけど情熱がこもっているネタ
・馬鹿をやりぬく強い意思


ウケるLTの傾向


トークの内容がシンプル
・時事ネタ(アニメ、アイドル、ネットなどで話題のもの)を絡ませる
 (反面、アンチが多いものもあるので注意が必要)
・デモが面白い
・予想外のことが起こる


LTに限らない、伝わるトークのポイント


・スライドを読み上げるだけのトークは印象に残らない
・聴衆が笑える要素、楽しんでもらおうという気持ちを持つ


スライド作成、プレゼンの注意点


・大きな声で、マイクに近づいて話す
・聴衆がリアクションできる余裕を持たせる
・ただの箇条書きの読み上げはNO
 箇条書きするなら1つずつ見せる(いわゆる高橋メソッド
・笑えるポイントはスライドめくり直後に配置
・「えー」と言わない。言うくらいなら黙る。
・沈黙は本人が気にするほど聴衆は気にしない。
・とにかく練習する
・終わりを明確にする
・時間内に終わらせる



はい、ここまでで5分。そんなにかかってないか。
こういうのを意識してスライドを作るとよいかと思います。

おすすめのLT


というわけで、きちんと映像が残っているYAPC::Asia の動画からいくつか紹介。

・新しい言語を実装したみたという内容で、時事ネタを絡めつつ
 笑えるポイント満載のお手本のようなLT



・LT職人、takesakoさんのプレゼンは必見。よいLTの全てがここにある。



・驚きのデモ。
 4:30あたりからの「これはターミナルです」もジワジワくる



・2分に満たない短いプレゼンでも面白さは伝わる。
 MySQL 上でウェブサーバを動かすという内容。



・練習しつくされた超早口LTは必見


・2007年と、ちょっと古めだけど色褪せない面白さ。
 「今日皆さんに歴史の目撃者になっていただきます」の、モノマネLT。聴衆もノリノリである
 徐々に素に戻っていくあたりも必見。



・アニメ視聴をプログラミングで支援したい!ほとばしるアニメ愛は必見



・はじめてプログラミングしてみたという女性広報の方のチャレンジ。
 ちょっとしたアクシデントもあり、デモの組立が素晴らしい。




他にも面白いLTが沢山あるので、こちらからどうぞ。
YAPC::Asia Tokyo (2010-2011) - YouTube




それでは皆さん、快適なLTライフを!


あわせて読みたい
LTをはじめてやる君へ - tokuhirom's blog.






そういえばこの本読みましたが結構いい内容でオススメ。

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いやいや!LTといえばこれだろ! とかあれば教えてください。