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WEB+DB PRESS 22.9周年パーティ #wdpress_party 運営なにやったのか全部紹介

こんにちは!普段は仕事で技術系のイベントをやったり、個人の趣味の集まりでもイベントをやっています。少人数な飲み会から2000人が参加するイベントまで、世間では幹事・運営・オーガナイザーなど色々な呼び方をされる、要は「全体をまとめてグイグイ進める人」の役割をしています。

先日、WEB+DB PRESS 22.9周年パーティ #wdpress_party の様子を写真で振り返る完全版レポート というのを書いたんですが「あのイベントの運営とってもよかったよ」と色々な方に言ってもらえたので、運営で何をどうやったのか紹介してみようというのがこのエントリの主旨です。

「イベントの運営ってそんなかんじでやんのね」というのを感じてもらえたらよいし、コミュニティのイベントをもし運営する側になったときに参考にしてもらえるといいかもしれません。「すげー大変だったよ!」というよりは「すげー楽しかったよ!」なニュアンスです。わりと網羅して書こうと思ったら長くなったので気をつけてください。基本的には時系列でいきます。


イベント終了時に撮った運営陣での1枚

 

開催のきっかけと運営の始まり


というのを見ていて「ほえー、そうなんだ。どうやら著者の人たちもTwitterで知ったみたいだし、混乱してそう。難易度高そうだしどうやるんだろ?」と思って見てました。ちなみにnaoyaさんは一休のCTOで、藤本さんはデジ庁とGREEでCTOをしている方々。きっとどうにかうまいことやるんだろうなぁと思っていたら、1週間後の5月9日に藤本さんから

体調面とか考慮せず相談しちゃってゴメンやけど、ワイもnaoya氏もイベント運営には慣れてなくて、一番最初に浮かんだのが941さんなのでやってくれへん?(意訳)

という連絡がきまして「なるほど、そういうやり方があったか!!」と納得。日本を代表するCTOな方から頼られるのは当然嬉しく、とはいえ2月まで仕事を休んで療養していた(参照)ので体調面ではまだまだ不安が残っている(治る病気ではないので、どの程度までどのくらいの時間で回復出来るのか未知数な)状態。「とりあえずお話だけでも伺わせてください」と返事をしたら、次の瞬間!秒で運営Discordが作られた。ほんとに1分かからなかった気がする。藤本さん、囲い込むスピードが異様に早い。世界トップクラス。


随分と後だけどリアルで久しぶりに会った私・naoyaさん・藤本さん

Discordで「どこまで私が関わるかは一旦おいといて、まずは色々と聞かせてください」と、言い出しっぺのおふたり+技術評論社の稲尾さんにヒアリング。声かけられて運営やるってのはなんというか雇われ店長みたいなもんなんだけど「どうせやるならこうやりたい」というのはあるわけで。ただ言われたままじゃなくLeadしていくスタンスは必要なんです。


この段階では
技術評論社とは会話していて、有志による開催はウェルカム
・稲尾さんは日程次第
・最終号の編集長まわりは未定
・最終号が8月予定なのでその周辺、でも年内くらいでいんじゃね
 ・区切りのパーティーみたいなニュアンスなのでやることに意味がある
・オフラインかハイブリッド希望
・LTとか以外は懇親会したい、あとrebuildの特別版みたいなかんじのをやりたい
・他でいうと、著者をメインに集めたい
という回答。


私からは以下のように話す
・熱量を大事にする会だと思うのでオフラインのみでやりたい
・スポンサーつけてお酒とか出したい
・参加者は無料にしたい(有料にすると色々と面倒)
・会場は以前お借りしてとってもいいかんじだったGMOインターネットグループさんのGMO Yours フクラスがいいと思うので、GMOの方に聞いてみます
・miyagawaさんの都合も聞いてみます

このあとササッと概要と要望を各所に伝えたりして、連絡最初の会話から2時間後。GMOさんからは「日程次第ですが、やる気MAXです」と快い回答が。素早い。このタイミングくらいで「きっと序盤の仕切りだけじゃなくて自分が最後までやりきるんだろうな」という予感があった。声掛けした以上は責任もってやらないといけませんよね。
見返したらこんなTweetを当時してた。



このあと稲尾さんとも会話して以下のことが話される。
・バックナンバー全号、ステッカー、その他グッズを技術評論社から提供できそう
・基本的には稲尾さんが確認必要なところは窓口となってくださる
・著者さんの話が沢山聞ける会にしたいとの意向

というわけで藤本さんに声をかけてもらったのが13:30で、ここまでが18:28。翌日、具体的にやれそうですねという意志が確認でき、あらためてやっていきましょうということに。平日の隙間時間でやってるわりに、異様にスピード感が早い展開。

企画をこれから考えていくにあたり、私からは「WEB DB PRESSはこれからも継続していくブランドであることが大事だと思うので、過去を振り返るのも1つの区切りとしてもちろんアリだけど、今後も続くことを念頭に、残る方たちの気持ちとか状況を加味しつつ企画していきたい」と話して、とりあえずの方向性は決まり。

このようにして、WEB+DB PRESS 22.9周年パーティの運営は始まった。


運営スタイル

 

基本的にはリモートで非同期に進行できるように序盤からツールは統一しておくこととしたので整備を始めておく。これは自分が使い慣れてたり、皆が使い慣れているものを選ぶのがベター。
・コミュニケーションはDiscord
MTGはZoom
・ドキュメントはGoogle ドキュメント
・運営用のTwitterID、Googleアカウント(Gmail)を作成
・複数人で進行できるよう、登壇者・スポンサー・パートナーなど外部のやり取りは出来る限りTwitter DM、お金絡みはメール

 

会場貸してください&背景確認のごちゃまぜランチ


GMOさんに「会場貸してほしいっす」と連絡したのは、年月日完全に同じ日生まれな @inamolyさん。業界も職種も似ている不思議な縁で、ここ数年はこれまた誕生日が近い技術評論社馮さんと私の三人で定期的にランチやディナーに行く仲。「そろそろランチいきまっしょい?ついでにWEB+DB PRESSのイベントの件で相談がありやす」とお誘いし、もしタイミング合えば稲尾さんもどうでしょうと強引に勧誘してランチを開催。声がかかった翌週の5月16日に、会場と同じ渋谷フクラスの飲食店で。テラス席があって大変よいかんじ。


ここでGMOさんには「会場借りたい&飲食いろいろやりたい&こういうサポートは出来ますかね?」をグイグイと確認しつつ日程は後日あらためて候補日を出して確認することに。技術評論社さんには「こういう企画ならどうです?どこまでならやってOKですかね?」とか肌感とか色々と聞いておく。お願いごとは後出しで追加するよりも初っ端で大盛りにしておくと後で揉めない。だいたい理解できたので企画をしていきましょうということに。

初回MTGで大体のことと体制を決めてグイグイ進める


5月23日、そろそろ企画もまとめはじめて行きましょうかねということで藤本さん・naoyaさん・稲尾さんを交えて初回MTG。こんなかんじで話して決める。

・場所はGMOさんで基本決まり
・企画としては
 ・miyagawaさんSpecial Contentsをやりたい、会場でRebuild収録とかできたらいいけど事前収録の冒頭だけ流すとかでもよい、TBAにしておいて当日お楽しみにする
 ・高橋さんに「休刊に寄せて」とかでなにか話してもらいたいね
 ・naoya+稲尾で振り返るセッションはほしい
 ・関係ありそうな人からビデオメッセージもらって流しましょう
・運営にあと2-3名くらい手がほしい
・カメラも担当してもらえる人ほしい
・お酒とフードのスポンサーは募りたいね
・イベント名は休刊よりもN周年記念パーティみたいなポジティブなかんじにする
・オンラインでは熱量伝わりにくいのでオフラインのみで開催
・会場キャパは結構あるが余裕をもってMAX200名
・日程はmiyagawaさんの都合を聞いて、参加可能そうなら合わせる。参加難しければこちらの都合で調整開始。ターゲットは8月下旬。
・だいたい決まったからConnpassとTwitterID作って告知しましょ
・画像が無いと進めにくい、誰かデザイナいないか→@tikeda さんに頼んでみよう!

ここまで決まっていれば、あとは進めていくだけ。タスクとして切り出してそれぞれを確認していけばOKですね。そしてたしかこのMTGで「やる覚悟できたので、あとは私にまかせてください。基本わたしがグイグイやるので見守っておいていただければ」みたいなことを言った記憶。変にタスクを持ってもらうと、偉い人達の時間をいたずらに奪っちゃうので自分のペースで出来るのでスタンスを明確にしておくと便利。

5月26日。大体の方針は決まったので「やるよー」のTweetをする。取得したばかりのアカウントでいきなり4万インプレッションとか行った気がする。WEB+DB PRESSブランドはすごい。
※いきなり媒体名をtypoしてしまって本当に申し訳ない

やるよーと告知を出すと色々動き出して楽しい


告知を出した同日、5月26日。Facebookで告知をシェアしたところ
・何かとイベントでお世話になっているkuppiさんから「運営手伝おうか?」と募集かける前に言われる
@sotarokさんから「樽でビール持って提供しよか?」と酒スポンサーを打診される
・チケット管理のツール、無償提供しようか?と声をかけてもらう
など、色々と楽しいことが発生する。手伝いはありがたくお願いすることにして、スポンサー関連はまたあらためて連絡しますねということに。

5月29日。tikedaさんがTwitter用のアイコンも作ってくれて、いよいよ本格稼働開始。追加の案内として、著者は先着、読者は抽選、LTの募集をすること(抽選)をTweetする。スポンサーに関しては会場の成約なんかも聞いたうえで判断したかったのでこのタイミングでの告知は保留。まだあまりスポンサーについては考えがまとまってない。

5月30日。完全に別件でやりとりをしていた株式会社はてなの加藤さんから「何か協力できることがあればぜひ」とウルトラ前のめり、スポンサーしたい宣言一番乗りをいただく。
6月1日。WEB+DB PRESSの創刊時にアルバイトをしていたという方からDMで「スポンサーなど検討したい」とご連絡いただく。そうか、個人スポンサー。そういうのもあるか。
この注目度の高さ、受け入れ側としてもちゃんと考えはじめないといけないとピリッとするきっかけになった。いくら集めて、何に使うのか、考えないといけない。


ええ肉を皆で食べたいんじゃ


友達に「焼師」という、肉を焼くことを専門としている人がいて名前をけいちゃんという。なかなかにニッチなビジネスなうえに「人見知りだから友達からしか依頼を受けない」という、一体どうなっているんだという人。コロナ禍になる前に依頼していた大きめな案件がボツになった経緯があり、いつかまた肉を焼いてもらう機会を作れたらと思っていたのを思い出し「これじゃ!」と閃いて、焼師が住む博多に飛んだ。

6月1日。蕎麦を食べながら「こういうイベントあるんだけど焼いてくれる?」「いいよ」一瞬だった。参加者の年齢層的にも、量をたくさんではなく「いい肉を少し」というテーマも伝える。すごい豪雨が来ていて一緒に写真を撮っている暇がなかったけどよかった。



ドタキャン回避のため申し込み開始時期を変更する&イベントページの公開


「6月1日に申し込み開始、9月7日にイベント実施ってドタキャンすごそうじゃない?」と心配になり、申し込み開始予定だった6月1日の朝に「やっぱり受付開始を7月末に変更します」を投稿。これは結構ナイスな判断だったと思う。一度出したからといって変えちゃいけないってわけじゃないですからね、大事なのはイベントをスムーズに運営して参加者がニッコリ楽しんでくれること。

そして参加者の申し込み開始時期も決まったのでこの日、やっとイベントページを公開。デザインを色々と準備してくださったtikedaさんに感謝。


運営を手伝ってくれる人が増えてグイグイ進み出す


6月8日。趣味でやっているPodcastの兄弟番組「かいだん」のカイさんはイベント慣れしているので手伝ってもらえたらありがたいなーと思っていて、DiscordのDMで聞いてみた。なんでも手伝ってというわけでもないのでざっくり役割分担として
・私 全体色々
・kuppiさん スポンサーとのコミュニケーション
・カイさん 会場・酒・フードなどの連携
ってかんじで打診したら「よろこんでー」とありがたい回答。それぞれMTGをセットして現状の説明と期待する役割、具体的にやってほしいことを伝えた。

このタイミングではすでに概要、タイムテーブル、当日なにが行われるか、くらいはだいぶ最終盤になっていた。イベントまであと2ヶ月半。
スクリーンショット 2023-09-28 21.36.33

スポンサー募集ではスポンサー特典を明示しておく必要があったので、ざっくりした内容をお伝えしてkuppiさんに諸々仕上げてもらう。スポンサー費用の受け取り、必要経費の支払いなどを一般社団法人LOCALさんで引き受けてくれることになったのがとてもありがたい。個人で100万超の金額をあっちこっちしたくない。で、諸々調整終えて公開したスポンサー向け案内はこちら


6月9日。いいイベントはいい画像で残しておきたいので、カメラ担当をTwitterで募集開始。心当たりのあるカンファレンスで撮影慣れしている @koyhoge @nakansuke のお二人には「こういう募集してるのでよかったら!」と直接声をかけておいて応募してもらう。ウシシ、これでカメラ担当がまるっきりいないってことは回避できた。

というわけで運営が大体揃った。イベント後に撮ったやつ。

左からkoyhogeさん、nakansukeさん、カイさん、けいちゃん、下段左がkuppiさん、そして私


6月23日16時。会場側でフード&ドリンクの提供が可能ということが最終OKでたのでスポンサー募集を開始。22時半くらいにはスポンサー向けLT枠(3枠)が埋まり、大変ありがたい。
同じタイミングでIPAを提供いただく予定のP2B Hausさんに「もしお受けいただけるなら、まるっとドリンク全ての手配をお願いしたいのですが」と連絡してみる。前向きに検討してみてもらえることになり大変ありがたい。

6月29日。募集していた枠よりも多くスポンサーが集まっており、あわてて締め切る。(8月に締め切る予定だった) その後、具体的なやり取りはkuppiさんがフロントに立ってくれたのでお任せできた。超感謝。ここで予算に多少の余裕ができたので「なにか来場者全員にわたすものを作ろうか」と運営チームで話す。

7月7日。kuppiさんとは一緒にJANOG52の運営スタッフをやっていたので、開催地である長崎で「そうだ、手ぬぐい作ろう」ということになって見積もりをしてもらうことに。パーティだし記念品っぽく&感謝を伝えたいということで「読者一同より」という内容でいくことが決定。後日、デザインはどうしようかね?ということになって、これまたtikedaさんにお願いしてみることに。快諾いただいて素晴らしいデザインがあがってきた。ロゴやバナー、手ぬぐいまでやっていただけてtikedaさんにはホント感謝です。


長崎はいいとこでした


うまい肉とIPA公開&いよいよ参加者申し込み開始


7月26日。sotarokさんから連絡をもらっていたCTO IPAの件が具体化して、イベントページで公開できることになったのでイベントページを更新。あわせて肉の写真も追加して「副題 うまい肉とIPA」というコンセプトを追記。
ipa

やはり肉とビールは最高。 ここらへんはsotarokさんによる記事が詳しいのであわせてどうぞ。WEB+DB PRESS 22.9周年パーティでビール出してきた話|Sotaro Karasawa


7月27日。延期としていた参加者申し込みをこの日から開始。ドキドキしながらConnpassを開いて15時の申し込み開始を見届けていると、45分くらいで先着100の著者枠が埋まってしまった。大人気だ。こういう時の運営部屋は楽しい。
disco


同日。友達のきょろさんから「よかったらうちのサンセット・セラーズのワインも提供したい」と連絡をもらう。カリフォルニアでマイクロ・ファミリー・ワイナリーをしていて、IT業界では「ツタ主」というワードでピンとくる人も多いはず。ありがたく申し出を受け入れ、イベント当日も会場にお越しいただけるそうなので搬入やら特典やらの具体的な進行をすすめていく。

フードに関しては「肉があるので副菜っぽいものを頼みたいね」と運営チームで話し、ごちクルで注文することに。なんて便利なんでしょう。そういえばごちクルを運営しているスターフェスティバルのCTOってsotarokさんでした。色々と繋がっているなぁ。

他に、肉用に追加で大皿がほしいねということになったり、フードやドリンクの搬入どうするんじゃいとか、会場でドリンク冷やすどデカクーラーボックスとか借りられるんだっけとか、火は使えないからIHのグリルでいけるんだっけとかをまるっとカイさんが引き取って進めてくれたのでお願いしてホント助かりました。

メッセージ動画をコソコソと撮影して編集する


メッセージを集めて最後に会場で流そうというのは決まっていたのだけど、じつは「稲尾さんへのサプライズにしたい」と序盤から話していて、人選含めて停滞していた。7月下旬くらいに「そういえばメッセージどうしよ!誰もなんも助けてくれない!」と思って、やるしかないなと各所へ連絡。

8月8日。上司であるLINEのCTO、池邉さんの予定を秘書におさえてもらってテスト的に撮影(失礼)を実施。ひとり1分半くらいで6人くらいもらえればコンテンツにはなるなと思えたので、次々にアポを取る。なお、完全に私のこだわりで「現地に行って撮影する」というのをやった。Zoomは味気ないし音も映像もいまいちなため。なぜか私物でデジイチとZOOM F2-BTといういいマイクを持っていたのでスッといけましたね。

8月9日。同じビルなのでnaoyaさんと藤本さんに時間をもらい撮影。



8月15日。おじさんだけになるのもあれだな、とLayerXの松本さんにもお願いして撮影させてもらう。これはLayerX社の近くで撮った写真です。


8月18日。アルファギークに逢いたい気持ちになったのでDanKogaiさんにもお願いして撮影。



8月25日。技術評論社の方からもメッセージいただけたりしますか?と連絡を取り、創刊編集長の細谷さんが協力してくださることになったのでお邪魔したり。


素材が集まったらPremiereで簡単に編集。会場は結構ざわざわしているかもしれないなと思い、全ての字幕をつけておいた。最近は文字起こしが簡単でいいですね。
ldan


資料作成&会場での最終確認&ネームカードへの情熱


LTの登壇者が決まったら資料作成についての案内を出す。今回はスライドの切り替え時間を短縮したかったので、Googleスライドでパートごとに1ファイルとして「このファイルを更新してください」と事前に登壇者へ渡すスタイルとした。資料回収の手間がないし、進捗確認も出来るし、出来てない人には「どんなかんじですか?間に合いそうですか?」とプッシュできるしでいいことだらけ。オススメです。自分の司会用の資料は当日まで唸りながら作成。

残タスクの処理のため何度かオンラインでの打ち合わせをして、イベントの約1週間前に会場で受付まわりやメイン会場での実際の配置をどうするか、使える設備などについて確認。実際に行って制限を確認したり、物理的な大きさや距離感などを確認して「じゃあこういうかんじで設置しましょう」というのを色々と決めていく。「これも使えますよ」「2個じゃ足りないかも」「じゃあ上からテーブルたくさん持ってきましょう」「何人くらい手伝ってもらえそうですかね?」とか話す。

他にも、会場のLEDをイベント特別仕様にしたいのでお願いできますかと相談してGMOペパボの方に手伝ってもらえることになったりして最後の細かいポイントを確認。

会場での打ち合わせが終わった後は運営メンバーのkuppiさんとカイさんと細かい残タスクについて&まだ出来ることについて話す。懸案事項の1つだった「ネームカード」についてはここでググッと話が進んでまとまった。要件としては「久しぶりに会う人が多いだろうし、アイコンで認識している人も多いから名札にはアイコンと名前を入れたいよね」というもの。とはいえクオリティは手間とコストに比例するのでどこまでやったもんかね、というのを話すも普段からイベントの運営をよくやっているメンバーだけあって「ここはこだわってやりきりたいね」ということに。ドタキャンも多くなると予想されるので、もうとりあえず申込者全員の準備をしておこう大変かもしれんけどやる価値あるよという結論に。

miyagawaさんスペシャルコンテンツ


5月の段階でお願いしていた件は「miyagawaさんと稲尾さんのRebuildスペシャル版として収録をお願いします、冒頭の5分とか10分を会場で流して本編はRebuildの配信をお楽しみに」くらいで話していたものの、実際の進捗は稲尾さんに任せっきりだったのであまりフォローせず。

と思っていたら8月の下旬に「日本いけるかも」とmiyagawaさんから連絡が!なんとまぁそれは大変ありがたいですということで、タイムテーブルはもうわりとカッチリ決まっちゃっているので10分枠のままどう演出したもんですかねえとイベント当日までウムウムと悩むことに。運営メンバーからも「miyagawaさんがサプライズ登場する方向で」と言われたりで、なんとか盛り上げていきたい。

いよいよ迎えた本番!


というわけで、丸4ヶ月の準備期間を経て当日がやってきた。著名なCTOや有名エンジニアがキャンセル待ちをしている中、どんどん繰り上がりになっていくので「みんなー!繰り上がってるからちゃんと確認してねー!」とTwitterでアナウンスをしたり、一気に200人を入れないといけない&スタッフもイベント参加したいので「スタートは19時だけど18時から開場します、早めに来てね」を念入りにアナウンス。運営チームは15時に会場入り。

本番当日は、ここまで準備してきた全てを披露する総仕上げ。「イベントは準備が8割」という言葉があるように、事前の準備ができていれば慌てず当日を迎えることができます。お疲れ様でした。とはいえ当日ももちろん大事で、かなりアドリブな動きが求められます。気を抜かずに最後まで頑張りましょう。

実際のイベントの様子はこちらのレポートをご覧いただき、裏側を紹介していこうと思います。
WEB+DB PRESS 22.9周年パーティ #wdpress_party の様子を写真で振り返る完全版レポート - 941::blog


集合時間に受付フロアで焼師のけいちゃんと合流し「え、スーツケースの中が全部お肉?すご」と会話したり



前日の夜中3時までネームカードの準備をしてくれていたカイさんと最終の切り分け作業をしたり


到着している荷物を事前配送チェックリストと照合したりする。


LEDをイベント特別仕様にしてもらう&ドリンク冷やす用の氷とタライのセットをお借りする。優勝確定。


肉の仕込みも万事OK


ドリンクは2回にわけて搬入、生ビール100Lが着々と準備されている。


受付は入場時間、オペレーションの確認をしたら後はカイさん&GMOからお手伝いいただける皆さんにまるっとおまかせ。夜なべして作ってもらったネームカードは壮観。制作についてはカイさんが詳細にエントリとして残してくれているので興味ある方はそちらをぜひ。
対面イベントにおすすめなアイコン入り名札を作る方法を徹底解説 – 技術の手帖

当日印刷した案内用の紙、受付はこちら・著者枠・読者枠・スポンサーなどを適宜配置して物理的にも受付を分けて200人をスムーズに入場させられるよう工夫してもらった。受付用の参加者リストも5セット印刷して、物理的なSPoFがなくなるようにしておいた。受付は時間との戦い。


受付をすませた来場者全員に、tikedaさんにデザインしていただいた記念手ぬぐい&技術評論社から提供いただいたWEB+DB PRESSステッカーセットをお渡しする準備。かなりうまく受付は行われトラブルは無かった模様。よかった。


観光名所となるWEB+DB PRESS全号はGMOの皆さんに手伝ってもらっていいかんじに並べてもらった。「10号ごとに立てたりしましょうか」とブックスタンドを10個くらい持ち込んだけど、結局は平面で並んでいたほうが写真映えしますねということになりブックスタンドは1号と最終号のみとした。現場での判断が大事。


火が使えないのでIHグリルに変更してもらったものの、焼師もスタンバイOK!


「結局どういう登場の仕方にしましょうね」と寸前までmiyagawaさんと打ち合わせ。段取りが命なので細部までこだわっていきましょう。(そしてこの後miyagawaさんにはずっと隠れておいてもらうことに…)


スポンサーのノベルティ配布コーナーも準備万端。


これがイベント記念手ぬぐいだ!めちゃくちゃいい出来栄えで満足。この時期、コロナ明けでイベント多くて工場がパツパツだったそうでkuppiさんtikedaさんには工場との連携を頑張ってもらった。ありがたい。


こんなかんじで登壇者用のテーブルに手ぬぐいを設置。なんて顔してんだ。


アルコールチームが全員集合し、ドリンクもいいかんじに冷えました。乾杯前にドリンク提供はじめられるよう準備万端。


18:00になり入場開始!ええかんじや


続々とおなじみの皆さんが会場入り。完全に同窓会。


すばらしい画ですね


LTのスライドは事前に集めてあるので、登壇順に1つのファイルにまとめたうえで崩れたりしていないか「LT登壇の皆さんは事前チェックにご協力くださーい」とやる。


ISUCONっぽさがすごい


フードも届いたので肉とあわせて提供開始


長蛇の列になってしまったので、参加者として来ていたイベント仲間に声をかけて「フード2列にしたいのでゴメンやけど頼む!」と冗長化を図る。(肉は40分で売り切れてしまった)


乾杯前にIPAを提供開始してもらい、こちらも長蛇の列。手渡しに意義があるのでこちらは列の解消をあえてしないスタイルとした。sotarokさんも来場者と話せて楽しそうだったしOK。


サンセット・セラーズのワインを解説付きで提供いただけて大感謝。最後の一杯をいただいたけどウルトラ美味しかったというか初めて味わうワインで感動した。ありがたや!


というわけで定刻19:00にイベントスタート。あちこちで「久しぶり~」と話しているので、会場がとてもにぎやか。素晴らしい。


乾杯は言い出しっぺの藤本さんから。


セッション1つめは高橋さんから。会場がとてもにぎやかすぎて想定外だったので、会場のPAを調整してもらいました。ゲイン上げまくらないと聞こえないレベルでにぎやかだったけど、同窓会みたいな要素もあるので「静かにして」というのも違うなあというかんじとなった。


続けて、懸案だったmiyagawaさんパート。結局、事前に収録してもらった特別版を5分バージョンに編集してもらったのを会場で流す→サプライズでmiyagawaさん登場という流れで落ち着いた。


miyagawaさん登場でワッと盛り上がる。大成功!よかった…


続けて、稲尾さんnaoyaさんの振り返りセッション。せっかくなのでとmiyagawaさんにもそのまま残ってもらうことに。盛り上がってよかった。


著者が沢山いるので、あちこちでサインを書く場面が見られてよき。


続いてはLT、こうやって待っている画が最高に好きです。


お次はビデオメッセージ、会場にぎやかだったので字幕つけて大成功でしたね。


めちゃくちゃ姿勢よく聞いている稲尾さんが印象的でした。多少は驚いてくれたかな?



わりと早いタイミングでビール100L売り切れ~


準備してるコンテンツとしてはこれで最後、WEB+DB PRESS 全号を1名にプレゼント!これは最初からやりたかったやつなので楽しかった。


そして最後に記念撮影。「これ終わらないと帰れませんよ!」といいながらどこまで入ってるかとかを指定したりする。ちなみに記念撮影でカメラが複数いると目線がバラバラになるので、撮影は1台のみを推奨します。(公式カメラマンがいるのになぜか撮りたがる人がいる、不思議)


運営陣で記念撮影も忘れずに。


言い出しっぺお二人もお疲れさまでした!


大事な仕事、客の追い出し。迅速な撤収を心がけましょう。「はい、とりあえず進んでいただいて会場の外で続きはお願いしまーす、すいませんねえ」とか言いながらギャンギャンに追い出す。


全号プレゼントの発送準備をさくらインターネットのこたまごさんに手伝ってもらう。ありがたや。


何を話していたのかは忘れたけど爆笑の図。疲れ果てていたのかな。楽しそう。


アルコールチームも撤収


運営陣もサクサクと撤収&テーブルや椅子を現状復帰。会場をお借りする上で最も大事。



といったところで、イベント運営の裏側でした。楽しかったですね!
ご覧いただいたように準備期間はフワフワしていることがおおいので、グイグイと決めていく必要があるのとわりと孤独なので「楽しくなるはず」と思いながら全体をリードしていくのが大事です。

今回は事故もトラブルもなく終えられたし、参加者の皆さんからも感謝の声が沢山聞こえてきたので大成功といっていいのではないでしょうか。関わっていただいた皆さん、ありがとうございました!