以下、経緯。
日曜の夜8時頃、なんだか左耳が聞こえないなーと思って頑張って耳抜きしてみたけれどうまくいかない。むしろ1時間くらい経ってさらに聞こえにくくなってきたし圧迫されたかんじもある。これはもしかして… これか!?
突発性難聴になったら、全てのものを投げ捨てて、病院です。発病後、48時間が勝負です。ステロイドの点滴か、高酸素のカプセルに入ります。
— 池田 修 (@ikedaosamu) 2017年11月27日
入院できるなら入院です。
いいですか?
全てを投げ捨ててです。
後から治療は出来ません。
めまいはそんなにないけどもこんだけ聞こえないのもすごい。「こりゃほぼ確実かな?いやー、入院だとヤバいなー。直近1週間でいうと来客もあるしイベントもあるし仕込みもあるし大事な会議もあるし、いやいやでも『全てを投げ捨て』ならどうにかなるか。あれはあの人に任せて、明日の来客は彼に任せて…と。よし、いけるやん!」という流れで同僚に連絡して直近の予定だけなんとか調整して就寝。
寝て起きてみたら治ってる可能性もあることにかけてみたけれど、寝て起きてみたら治っていない。むしろ聞こえない度も増している。こりゃ病院や!ってことで娘&息子の鼻吸いのついで(毎朝いってる)に自分も耳鼻科で調べてもらうことに。
毎朝きてるので看護師さんは全員顔見知り。
「おはようございます、子どもたちは鼻吸いを…」
「おとうさんは今日どうされましたか?」
「昨晩8時くらいから左耳が聞こえなくて、耳栓をしているようなかんじで」
ざわ… ざわ…
ざわ… ざわ…
いつもとは打って変わった雰囲気になる馴染みの病院!(の受付)
なんとも面白い。面白がってる場合ではない。
先生の問診
「なるほど目眩が少し、左耳が、ふむふむ、圧迫感があると。最近疲れやストレスは無いですか?」
「うーん、特に思い当たらないですね」
「そうですか、まずは目眩の検査しましょう」
と謎のVRっぽい器具を取り出してVRっぽく目を覆われ
「視線動かさずまっすぐ、まばたきは我慢してくださいねー」
右向いて、上向いて、左を向いて、それぞれ10秒程度静止。
「では聴力検査してください」
で別室へ。
まずは耳の穴にすっぽり入るインイヤー型のイヤホン的な器具を使って圧力かなにかの検査。右と左で数秒ずつ、少し音が出るが不快なレベルではないくらい。続いて防音室へ入り聴力検査。
「音が聞こえたらボタンを押し続けてくださいね」
と説明され、耳を覆うタイプのヘッドフォンをされて片耳ずつの検査。右耳は正常で、左耳はなぜか意外と聞こえる。低音が通常時の30%減くらいかな?というかんじ。
つぎに耳の後ろにくっつけて音をだすタイプ(骨伝導?)のイヤホンと、耳を覆うタイプのヘッドフォンを左右それぞれつけての検査。骨伝導っぽいやつからは検査用の音が、逆からはノイズが出るので音が聞こえたらボタンを押せとのこと。了解。
検査結果は数分で出たようで、再度先生の問診。
「検査結果はこう出ました、低音がちょっと聞こえにくいみたいですね。メニエール病って言われたことはありますか?」
「無いですね」
「疲れやストレスは無いですか?」
「うーん、無いと思いますけど」
「なるほど、耳の構造というのは鼓膜があって外耳があって内耳があって三半規管があって、となっていてここがこうこうこうなって内リンパ水腫っていうのでここに水がたまってこういう症状になってこうこうこう」
「ふむふむ」
「突発性難聴の場合は高音が聞こえにくくなるんですが今回は低音で、軽度ですが目眩もあって他にこういった症状なのでメニエール病というものになります。1週間お薬だしておくので飲んでください、症状改善されないようならまたお越しください」
「仕事はしても大丈夫ですか?」
「え?問題ないですよ」
「そうですか、どうもー」
ってなかんじでアッサリと診断結果が出て、お薬をもらって終了。
突発性難聴だと2週間くらい入院かと思っていたのでわりと拍子抜けだなーという感想。それと、今まで自分は顔面神経麻痺とか胃潰瘍とか十二指腸潰瘍とか尿路結石とか内科で色々とやってきていて、そのたびに「ストレスですね」の一言で片付けられてきたのがわりと納得できていないらしくて「疲れやストレスないですか」と聞かれても簡単にハイと言えないというのはある。
だいたい、ストレスや疲れというのは当人の相対的で主観的な判断に基づくので聞かれても「昔に比べればストレスはさほど無い」と思うし「現代人はみんな疲れてるしストレスにさらされてるよね」なんてことが脳内で巡ってしまうのでそんな質問に意味があるのか?と思ってしまう。が、原因はストレスらしい。うーん、どうなんだろう。
とはいえ、メニエール病は激しい目眩があったり寝込むくらいの程度もあるそうで今回はとても軽いものだったそう。そういう意味では軽度でよかったなというところ。突発性難聴だったらお手軽に世間のストレスから開放するために入院が必要だったわけだし。
もらった薬はこちら。
・インソルビド内容液(後発品)
尿量を増し、脳圧や眼圧を下げる。メニエール病の症状を改善する。
・ベタヒスチンメシル酸塩錠(後発品)
めまいを抑える
・メコバラミン錠(後発品)
ビタミンB12、手足のしびれなどに用いる。
・トリノシン顆粒
臓器や筋肉のエネルギーとなる。
インソルビドはイソバイドの後発品で液状の大きなもの。そこそこ苦くて飲みにくいので、こんな紙を一緒に渡される。(ポケットに雑に突っ込んだのでシワシワ)
飲んでみたけど、舌に乗せないように喉奥までグッと入れて飲めばそう大したことはないという印象。念のため薬剤師の方に「忘年会が続くんですがお酒は飲んでも…?」と聞いてみたら「控えていただいたほうが」と至極まっとうなお答え。藪蛇感がすごいけど言うこと聞きましょう。
薬は朝昼晩と食後に飲むけれどそれぞれ3時間は空けろとのことで、とりあえず朝ごはんは済ませていたので朝の分を飲み、症状はすぐにかわらず昼の13時頃に食事をしてまた薬。夕方くらいには耳栓をしているような感覚も軽減し、聞こえ方は通常時の80%くらいまで回復。薬ってすごい。
その後も朝は薬が切れて耳栓をしているような感覚があるものの、日中はほぼいつもと変わらないくらいまでになり支障ないレベル。強いて言うなら忘年会で酒が飲めないのがつらい。
というわけでまとめ。
日曜の夜8時に左耳が聞こえない症状になり、月曜の朝9時に耳鼻科へ行って検査をして薬をもらい、月曜の夕方にはほぼ回復(とはいえ現在、水曜の夕方時点で症状は残っている状態)です。
耳に関することはとにかく48時間以内が勝負とのことなので、皆さんも耳に違和感を感じたらすぐ病院へ行くことを強くオススメします。金曜の夜に症状が出たとしても土日で我慢せず救急外来へ行きましょうね。