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YAPC::Hiroshima 2024でパネルディスカッションを企画・実施した

広島で開催されたYAPC::Hiroshima 2024 で「平成のエンジニアから令和のエンジニアへの遺言〜技術情報を伝達する手段の変遷〜」というパネルディスカッションをやりました。YAPCに参加するのはYAPC::Fukuoka 2017 HAKATA以来。

イベント自体は、久しぶりな人、初めましてな人、普段会うけどYAPCで会うのは初めてだね?な人など、様々な人に会えて最高に楽しかったですね。

パネルをやることになったきっかけ

時は遡り、4ヶ月前。私はWEB+DB PRESS創刊22.9周年パーティを主催していました。


懐かしの面々、完全なる同窓会。皆一様に年を取り、あちこちで旧交を温めている。なんなら本編の進行を無視してずーーっと喋っている。そんななか「いやー941さん、いいですね!最高です!今度のYAPCでこの雰囲気を再現したいんですがお願いできませんか?」と、JPA(Japan Perl Association)の理事で毎年ISUCONのPerl移植でお世話になっている id:kfly8 こと、こばけんさんに話しかけられる。聞くと、2月に実施するYAPC::Hiroshima 2024の運営をやっているのだという。

ノリのよさには定評のあるワタクシ、むしろノリだけで何とかやってこれた説まであるので「いいですね!じゃあnaoyaさんとか呼んで懐かしいかんじの企画やりましょう!バッチリ任せてくだせえ」と答え、内心では「naoyaさんに会う予定あるし誘ってみよ」と考えていた。

昔のYAPCの雰囲気というのは独特のものがあると思っていて、わからないものはわからないままでいいんじゃないか。変に解説を入れまくる必要はないよなぁと思っているので振り切った企画でいこうと考えていた。

 

セッション登壇者の声掛けと調整

↑のエントリでも紹介したけど、naoyaさんとはもう15年?そのくらいの仲であるし「登壇してもらえますか?」なんて言葉を使う必要はないと思ったので「naoya さんは YAPC::Hiroshima に登壇することが決まっています」と、決定事項として伝えて無事に登壇してもらえることになった。どうしてもスケジュールが合わない時は諦めようかとも思ったけど、結果的に問題なかったのでよかった。ついでにセッションも1つ持ってもらえることになったのでよかった。突然ですが昔は剛腕と呼ばれておりましたので、TPOに合わせて色々な技を使えます。

その後、モデレーターの馮さん・パネリストとしてyusukebeさんとt_wadaさんにもご協力いただけることになり爆速で調整を終えてセッション情報の公開まで出来た。あまりの早さにこばけんさんも思わずニッコリでよかったですね。

当日の様子

あっという間に時はすぎ、本番の前日。yusukebeさんが書いてくれてるけど

当初、「各自10分なんかしら発表する」時間があったんだけど、明らかにパネルセッションの価値が高いので、直前だったけど僕から「10分なしにしてフルフルでパネルやりましょう」とお願いしてそうなったのがよかった。

これがめちゃくちゃよくて、パネルに集中できたのがとてもよかった。

 

そしてセッション開始時にアイスブレイク的に話したけど、YAPCは自分にとっては実家のような安心感のある場所。なぜならYAPC2010,2011,2012,2013と4回ほど運営のメインを担当させてもらった、個人的にクソデカ感情のあるイベント。それがこのように(やや形は変わっているとはいえ)継続されているというのは本当に素晴らしい。

序盤で「初めてYAPCに参加したって人〜?」と聞いて4割か5割くらい手を挙げるなか、自己紹介はしないわ背景の説明は省くわでよくわからなかったという方もかなり多かったと思いますが、よくわからんなりの楽しさとか断片的な刺激を持って帰ってくれたらいいやと思ってました。

結果、naoyaさんは楽しそうに話していたし、yusukebeさんは何だかすっかり大人になってるし、t_wadaさんは期待以上のパワーワードを連発してくれるし、馮さんは脱線しすぎそうになったらガードレール的にちゃんと軌道修正してくれるしで、なかなかよい時間になったんじゃないかなと勝手に満足してます。ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。

 

こんなかんじでやりました

 

パネルをやった&YAPC::Hiroshimaの感想

パネルに関しては個人的にはとっても満足したし、依頼してくれたこばけんさんも「とてもよかった」と言ってくれたし、結果的にはよかったのではーと思ってます。今回のYAPCボジョレー風にいうとここ数年で最もよい出来だったような気がします。昔と今の融合がうまいこと出来たっていうんですかね?去年がいいとか悪いとかではなく、なんだか熱狂があった気がします。それは運営のメインをしていたこばけんさんや id:karupanerura さんやid:papix さんの情熱からくるものなのか、たまたまなのかはわかりませんが。

YAPC::HiroshimaとYAYAPC::HiroshimaでトークとLTをしました #yapcjapan #yayapc - たまめも(tech) で  id:ar_tama あらたまさんが書いていたけど

2010年代前半までのYAPCは、miyagawaさんを始めとした強烈な光のようなハッカーがたくさんいて、それに憧れる・きっかけをもらう人たちがいて、という構図が今よりは濃くあったと思います。翻って今のYAPCは、(表現が難しいのですが)いい意味で等身大というか、フラットというか

というのは肌感としてもあって、新しい方向に向いつつあってよいなと感じました。

昔からYAPCは「期待を超え続けるイベント」である気がしていて、コミュニティの熱狂なのかPerlがそうさせるのか理由はわかりませんがとてもよいイベントだったのではないかなと思います。楽しいイベントをありがとうございました。

 

こうなるといいな

運営全般は「皆さんとっても頑張っててすごい」という感想で総じて不満などはないんですが、あえて1つ提言させてもらうとアルコールに頼りすぎかなという印象はありました。参加者が勝手にやってる分にはいいんですが、運営としてコントロール出来る部分はもう少し飲酒しない層を意識してもいいのかなと思います。

例えば懇親会でノンアル勢のためにちょっとよいノンアルドリンクを用意するとか、アフターイベントが基本飲み会だったのでスポンサーと連携して何か違う企画にしてもらうとか。自分は酒を飲めるけど、ノンアル勢は確実に増えているので一緒に楽しめる何かがあるといいなというかんじです。

 

余談 YAPC::Hiroshimaの思い出

ここからは当日の雰囲気とか。

 

前夜祭のため、ホテルから会場に向かう途中の川。広島は海が近くて市街地は川が沢山あって雰囲気がいい。

 

会場前にあった噴水、風の影響で周囲がめちゃくちゃに濡れるの無邪気でかわいい

 

前夜祭だ

 

ワインと鍋さん提供のワイン。雪の影響で予定していた数量よりも少なかったようで、今度お店に行ってみたい。

 

1分で何話してもいいよ、の会とてもよかった。

 

ほへーとPostしたらわりと見られたやつ

 

「naoyaさんと同じホテルだから前夜祭のあとどっか飲みいきますか、少人数で多少高くてもいいから地元の美味いもんを食べたい」と思って、広島出身のid:Soudai  そーだいさんに幹事をお願いしたので会場で参加者と待ち合わせ。とりあえずシールをそーだいさんに貼って遊んでいた。

 

「こういう看板は東京じゃ見かけないね?」と、町中にある飲料メーカーの看板を撮る。

 

お店はスナックが沢山入っているようなビルにあって動揺したけど、大量の野菜と共に穴子のしゃぶしゃぶをいただいてウルトラ満足。美味すぎた。

 

fujiwara組長のステッカーもらえてご満悦

 

全員で最後に記念写真、少人数とは?

 

西のnagayama、東の941、再び。

 

それにしてもヤバいメンツだ。技術力とSNSりょくが半端ではない。

 

ホテルのある方向にそれぞれ解散し、同じ方向なメンバーでお好み焼き。0時過ぎてから食べるのは何年ぶり?とても美味しかった。

 

naoyaさんは焼きそばだと思ってたらしい、まったくもう

 

YAPC::Hiroshima 本番の朝、めたんこ晴れて気持ちよい。前日は夜だったので見えなかったけど、うっすら原爆ドームが見える。

 

会場到着、これだよね

 

やるとなったら負けたくないので「あとでゆっくりお話伺いたいんですがひとまずシール的なのいいですか?」とスタンプラリーに本気を出す。

 

朝イチのそーだいさんのセッションを聞きながら自分の話題も出たりしてウヒハとなりつつ、椅子スポンサー継続してるのかーって感慨深くなる。(運営していた当時、スポンサーに色々なプランをだしたくて考えたやつ)

 

廊下で談義を繰り広げる

 

道民友達のtomioさんから北海道土産をもらう

 

あわててる人を捕まえてセルフィー

 

約束どおりブースエリアに戻ってゆっくり見る。社外メンターしているSmartHRさんのブースを紹介したりする。

 

広島の会場で東京の同僚に沢山会う

 

まぜめんでも食べに行こうかーなんて話していたけど、お弁当が美味しそうなのでいただいた。穴子飯うまい。

 

お昼休憩で近くの原爆ドームへ。外国の旅行者が沢山いたのが印象的。

 

セッション聞いたりする、ブログはいいぞ

 

16時からの出番待ちで時間があったので一緒に写真を撮りまくる。

 

なんでもいいんだけど「あの人と一緒に写真を撮る」とか「あの人にお礼を言う」とか「企画のあれを具体化する」とか、何かしらテーマがあると技術カンファレンスはさらに楽しいのでオススメです。

 

前夜祭の余りのビールが提供されはじめた

 

寸前までスライドの調整などをして、いよいよ。

 

パネルディスカッションは無事に終わり、ぼっち回避したかったら〜みたいな話をする。そもそも私はぼっちでもいい派なんですが一応アドバイス的なものも残した。

 

懇親会会場へ向かう途中、平和の道という名前の道が美しい。

 

懇親するぞ

 

パネルでワーワー話したおかげで色々と話しかけてもらう。登壇するとこういう面で楽ですね。

 

ビールうま〜!と飲んでいたら会社の大先輩(オン・ザ・エッヂ!)に会って動揺した。お元気そうで何より。完全に同窓会。

 

miyagawaさんが問題解説してくれて「このcがなかったらhiroshimaなんだけどあるからこうだねー」とか聞く。まぁわたしコード書けないので何もわからないのですけど。すみません。

 

二次会〜?となって、近くにISUCON優勝者がいたので「いっちょやっていきますか!」となって牡蠣を食べる。

 

お店が閉まる時間になったので、深夜にお好み焼き食べようぜ!と謎のテンションになり再びの0時お好み焼

 

前夜祭のあとに飲んだメンバーがいるDMグループで「まだどっかで飲んでるー?」とやりとりがあったので深夜お好み焼きを投下したら、そーだいさんにストーキングされてて怖すぎた(写真に写ってる客が自分と連れ)

 

そんなかんじで広島とっても楽しかった。観光する時間はなかったけど、空港にロードスターがいてすごかった。

 

ところでお土産で生牡蠣を買って帰ったら、あたりました。牡蠣はもういいかな…