前職を辞めるタイミングで、それまで個人事業主として細々と引き受けていた仕事(技術広報のメンタリングや顧問業)をまとめて会社を作ろうとしたらタイトルの通りだったよという話をします。
freee会社設立はいいぞ
基本的にはこれに登録して、この通りにやっていくと会社ができる。
(厳密には登記後に登記簿と印鑑証明関連で所轄の税務署へ行く必要はある)
このfreee会社設立は本当にすごくて、全て無料で使えてfreeeに詳しい税理士を紹介までしてくれる。
流れとしては、サービスに登録するとすぐに電話がかかってきて面談日の設定がされる。初回の面談では、会社を作る背景やなにをしたいかをユーザー(自分)から説明、freeeの方から今後の手順を説明され、不明点に答えてくれるという超手厚いもの。
基本的にはサイトにあるものの情報を集めたり決めたりして、手順どおりにポチポチ進めていくと会社が出来る。不思議だ。すごい。
「こんなすごいサービスが無料なんて意味がわからない」と、サポートいただいたfreeeの方に言ってみたら「会社が増えれば自分たちのサービスを使ってもらうきっかけがより増えるのでやっている」という趣旨のことを仰っていた。なるほどね。それにしてもすごい。(途中でfreeeの法人プランの入会を進められたりはもちろんするし、関連のものを紹介される)
起業するにあたって準備しておくもの
あとで困ったりしたことをもとに書いておきたい
- 読んでおくとよいもの
「スタートアップのバックオフィス必携ガイド」これを読んでおけばとりあえず全体の流れもわかるのでオススメ、と教えてもらった本。全体の流れがわかり、しっかり予習するためにもよい。
- 会社所在地を決めておく
私の場合は前から契約していたバーチャルオフィスの住所を法人利用も可能なプランに変更して使った。会社設立でやり取りがある法務局や税務署の所轄地域が決まっているので、バーチャルオフィスを借りるならできることにプラスして所在地がどこかを考えて決めたほうがよい。郵便物の転送などもしてくれるところが大半だが、本人が受け取らないと行けない郵送物(銀行やクレジットカード会社からのもの)が届くので、居住地に近いほうがよいと思う。自分は渋谷区にしてしまったので片道1時間くらいかけて何度も行くのがしんどい。
なお、令和6年10月から代表者の住所を公開しなくてもよくなるらしい ※1 ので、手続きは面倒だろうけど会社所在地を自宅にしようと思っている ※2
法務省:代表取締役等住所非表示措置について
※追記1:住所公開しなくてよくなるのは株式会社だけで、合同会社は対象外だそう。ご指摘感謝!
※追記2:バーチャルオフィスだと本人受取必須郵便物の転送先が所在地の所轄の郵便局になるため、何度も出向くのが面倒なので自宅にしておきたいという理由 - 株式会社か合同会社か決めておく
あまり大きな違いはなく、私は合同会社にした。設立費が安い、取締役会をしなくてよい(一人会社で増やす気もない)などの理由による。
設立後のデメリットとして、メガバンクの法人口座を作りたい時に「株式会社はオンラインで申請完結するが合同会社は窓口へ出向く必要がある」というものがある。これはけっこう罠で、メガバンクといえどもレアケースらしく対応窓口はごくわずかしか設定されていないので面談予約が1ヶ月以上先しかない、という状況だった。(2ヶ月かけて出向いたが結局いろいろあってメガバンクの法人口座は作らなかった)
合同会社だとなんとなく信用されないとかあるらしい?けど、スケールしない予定なら気にしなくてもよいし、どちらもメリット・デメリットあるので要件にあわせて選ぶとよいと思います。調べてみてね。
※追記:メガバンクは、具体的には必要書類を紙で出すのが必須なのだがメガバンク側の案内が曖昧で当日いってみると「約款を紙でもってこい」と言われ、あーもういいですとこちらからキャンセルした - 会社のホームページを作っておく
これは結構、いやかなり大事みたいで法人を作ると銀行口座を作ることがほとんど。会社名義のクレカも必要だし、そのためには同じ名義の対応口座も必要。聞いたところによると「法人口座開設の時に会社のホームページがあり、それがco.jpなどの法人ドメインであればなおさらよい」とのこと。私はせっかくなのでco.jpを取得して、LINEで質問にポチポチやると会社のホームページが作れるミニッツというサービスで作っておいた。ネット系銀行で法人口座を申し込んだところ3営業日くらいでサッと承認された。最近はすごく時間がかかるそうなので、ホームページの効果は大きそう。ミニッツというサービスについては後述。
大まかな会社設立と業務開始までの手順
ざっくりこんなかんじ
※マークはfreee会社設立の中とか経由したりしてできること
- freee会社設立に登録する
- 会社所在地を決める(必要に応じてバーチャルオフィスを借りる)
- ハンコを作る ※
- 合同会社にするか株式会社になるか決める
- 電子定款作成の作成(freeeのプランに入ると無料) ※
- 資本金の準備・年度締めの決定(税理士業界な暇な4月がオススメらしい)
- 法務局に電子申請する ※ →法人番号発行される(登記完了)
- freeeから税理士紹介される ※
- 税理士と面談をして契約をする
- 銀行口座の開設
- 法人カードを作る
- 法務局で登記事項証明書を発行してもらう
これで会社自体はできたので、以下は登記後にやること
- 役員報酬を決める(登記から3ヶ月以内)
- 法人設立届出書の提出 ※
- 給与支払事務所等の開設等届 ※
- 青色申告の承認申請 ※
- 源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請 ※
- 健康保険・厚生年金保険の加入手続き(電子申請できないので年金事務所へ直接持ち込む)
以下、同時進行でやっておくといいこと
- 【重要】会社のホームページを作る
- ミニッツが便利
- ドメインを取得する
- ミニッツでも取得できる
- co.jpドメインは登記予定の仮状態でも取得できる
- 仮状態の場合、登記完了後に登記情報を提出する必要がある
- 取得したドメインを利用してGmailを使えるようにする
- 日本ソフテックが提供しているものが月額600円で最安だと思う、これを使っている
- 銀行口座の開設
- 個人事業主から法人成りの場合、これまでの請求書契約書なんかで証明するといいらしい
- 会社ホームページが大事(三回目)
ミニッツで会社のホームページを作る
ホームページを作るのってすごく面倒で、独自ドメインやサーバや画像なんかを一通り用意して、デザインも頑張らないといけなくてってかんじですごく大変。
しかし、会社のホームページってそんなに凝ってる必要がないし、必要な情報がわかればいい。なんなら更新も最低限だから手間もかけたくない。サーバ借りてCMS入れてドメイン設定して、とか面倒すぎる。
そこではい、ミニッツです!こちら。
ちなみにこのサービスはわたしのお友達が作っているんですけど、そういうのをまるっと差し引いても
- サーバもすべて込みで月額980円と安価(独自ドメインを使わないなら無料)
- LINEでともだち登録して、質問に答えるだけで完成(PCからも管理可能)
- 画像も文章もAIがアシストしてくれるのでセンス不要
という「こういうのでいいんだよ」の典型例。
実際に私が作った会社のホームページがこちら。スマホからポチポチするだけで作れて、こだわりたいところはPCからやると色々できる。会社ロゴはデザイナーにお願いして、事例だけ自前。あとはミニッツのサイトの中でいいかんじにやっといてくれる。
会社概要、よくある質問、お問い合わせなんかもサッと作れる。よすぎる。
実際に作ってみましょうってやってみたのがこちら。詳細はもうちょい作り込む必要あるけど、とりあえず作るまでなら一瞬。
こんなかんじで、ミニッツほんとに便利なので起業するという方以外にもオススメ。faviconなんかも設定できて「ちゃんとしたホームページ」ができる。
あと個人的なお気に入りはこれ。「操作わからんなー」ってときはメニューから「わからないとき」をタップ。ワカリマセンて書いちゃってるのが潔い。
担当者が頑張って一営業日以内に返信してくれる。実際、かなり素早く回答してくれる(そもそもあまりワカランことがないけど)
というわけで、freee会社設立を使って会社を作って、ミニッツでホームページを作りましょうという話でした。ちなみにfreee会社設立は無料、ミニッツは月額980円と激安、すごい時代だ。
今日はそんなかんじです。チャオ。