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羽根なし扇風機の元祖「Dyson Cool」が最大75%静かになった!新製品発表に参加したらマジで静かで会場シーン…

「YouまたDyson来ちゃいなよ、まだ内緒の新製品発表だからさ」と1ヶ月も間をおかずにまたDysonさんにお呼ばれしたのでガチメディアの皆さんに混じってお邪魔してきた。

行ってみたらドドーンと発表されたのはエアマルチプライヤー。いつか買いたい家電TOP10に何年も鎮座していたDysonの羽根なし扇風機のあのエアマルチプライアー。最大で75%も静音化に成功したってんだからこれは家電ムーブメントの流れをグイッと変えちゃうくらいの出来事なんじゃないのかしらこれは。他の家電も静音化の流れ一気に来てください!

タイトルだけでほぼ言いたいことは終わったかんじだけど。はいこれ、4月30日発売!買うタイミングうかがってた人は4月30日まで待ったほうがいいよ!



Dysonの方の説明をざっとまとめると
・形は元々パーフェクトだったので形は変えていない
・68名のエンジニアが3年かけて静音化に取り組んだ
・乱気流を抑え、ヘルムホルツ式空洞(何それ)を搭載し最大75%の静音化
・モーターは今までと同じだけど乱気流をおさえることで40%の省エネ化

なにそれちょっと凄すぎる… ってことは小さな子供がいる我が家とか超ウルトラ向いてるじゃんすか…


公式はこちら

従来モデルと新型を動かしている動画はこちら


群がるブロガーの皆さん



なになに、なにがあるの



パカーンと内部が見えるものが用意されていた



このどこかに何とか空洞があるんだろうなきっと、ハチャメチャが押し寄せてくるぜ




というわけで詳しい説明。



通常の扇風機は風が空気を打ち付けているだけ。Dysonのエアマルチプライヤーは空気を生み出す羽根部分を翼の形にすることでパワフルかつスムースなエアフローを生んでいる。



だが、従来製品は「動作音が大きすぎると」いう声があがっていて改良を進めていた。今までの乱気流、モーター音が音の原因であり今回ヘルムホルツ式空洞を設計し搭載した。

ここで米村でんじろう先生の一番弟子であるチャーリー西村さんが音についての実演。「科学で丼メシ3杯食えるぜ!」とまでは言ってないけど科学大好き!ナチュラルボーン科学っ子なチャーリーさんの説明は大変わかりやすい。



まずはストローにオレンジジュースを入れてピュルリ~。音って不思議。



で、ボウルにラップを貼った特製の器具を使って紙相撲。オオオオオ!っていうと倒れる。ふむふむ。これはテレビで見たことあるぞ。



次は塩。高い音、低い音と音域によって音の波形が変わるので造られる模様も変わる。



お次は音叉。これを叩くと隣にある音程が同じ音叉が叩いてないのに震える、これが共振。



ほうれ!玉がピコーン!じつは小さく共鳴もしている。違う音程のものだと振動は伝わっているが共振も共鳴もしないのだ。



一般的に大きな音が出るものでいうと目覚まし時計。では大きな音を消す方法はというと代表的なのが「覆う」こと。容器に入れるものの音の波が容器自体を震わせるので音は小さくなるだけで消えはしない。



では空気がなくなれば音も消えるんじゃね?というわけで空気を抜く。この実験では容器に入れた状態で84デシベルだったものが空気をある程度抜くと76デジベルほどに変化した。



なるほど、空気を抜くのが手っ取り早いわけだ。だけど扇風機は空気を生み出すものだから、装置を覆って真空には出来ない。そこでダイソンが考えたのは「音を音で消す」ということだった。

まず音というのは波である。波には山と谷があってもう1つスピーカーを用意し、より大きな山とより大きな谷にすることで音量が大きくなる原理。



では音を消すには。この山と谷をずらす。逆位相ってやつだよねこれ。これがノイズキャンセルの原理というわけだ。



では視覚的に実験開始。白いロープの先には青いロープ。青いロープが音の波というわけ。まず青いロープを両手で大きく同時に動かす。すると白いロープも大きく揺れる。



次に青いロープを右と左で交互に動かす。すると白いロープの揺れは小さくなる。すげええええ!わかりやすすぎる!!



ここでチャーリー謎グッズが登場。筒の先にスピーカーを付け、音の波の位置にもう1つのスピーカーをつけて波が逆となる音を出す。すると89デジベルが73デジベルまで下がった。完全に消えないのは単音ではないためだが効果は小さい。



ダイソンのエアマルチプライヤーは機械的な回路が必要となるこの方法ではない。ではどうするかというと、スピーカーの代わりに共鳴する容器を取り付ける方法だ。スピーカーから音が出るとこの容器からも音が出て消音となる仕組み。スピーカーを取り付けなくても空洞を作るだけで音を減らすことは出来る!これが何それ案件であるヘルムホルツ空洞というわけだ。すごいぜ。



先ほどの位置にフラスコを置くとグッと音が静かになった。



ではこの空洞はどんな空洞でもいいのかというとそれは違う。サイズが違うものを試すが変化の割合がまったく違い消音効果は少ない。大事なのは、その消したい音に合わせた容器・形であるとのことだ。

そしてダイソンが搭載したのが、モーター音を消すために計算し作られた空洞。これにより最大70%の消音に成功したというわけ。チャーリー氏も大興奮!これが隠された科学だった!な、な、なんだってー!



実演動画がこちら

by iPodStyleMovie

今回発表されたモデルはリモコン付きでタイマー設定機能もついた。ダイソンのエンジニアが音の低減を達成したおかげでモーターの利用効率が上がり、電気の使用料が最低の電気消費量は3ワット。従来モデルから比較すると最大40%の省エネとなったそうだ。うーむ、いいことずくめ。そりゃドヤっとなりますよね。



パンフレットにもあるように、小さな子供がいても静音化されたマルチエアプライヤー。これは大変なものですな。いいと思います。



いやー、いいもん見させてもらったわーと思ったら円形にAM06が置いてあって風船がグルグルしてた。一体これは何の儀式なんだ…




というわけで AM06 この夏バカ売れ必死ですな!想定店舗価格は AM06 4万800円だそうで、発売は4月30日。大事なことだから3回言った。