ブログのディレクターを長らく担当していた飯田くんという後輩が転職することになった。わりといきなりだったので驚いた。


自分は最近は開発本部の所属としてエンジニア達と接する傍ら section31というイベント部隊をやっていたりで、実務としてサイトのディレクションはほとんどしていないため厳密にはディレクター職ではない。ただ、ディレクターのために出来ることとかはやりたいし色々とやっているというカンジ。

正直に言って同僚のエンジニアが転職していくのは、ある意味では彼らを理解できていないので「しょうがないか」と思う部分もあった。だが、ディレクターでいうと何かこう言葉にするのは難しいのだけど、裏切られた気持ちになったり、励ましたい気持ちになったり、色々だ。(実際には裏切られてなんていない、もちろん)

ディレクターという職種は特殊だなぁとずっと思っていて、なんとかそれを一定の概念にしたいというか、ディレクターってこういう仕事なんだよってのを世間に伝えたくて始めたのがlivedoorディレクターブログ。結果的には始めた当初のメンツである谷口正人さん・佐々木大輔さん、そして俺の3人は現在ではディレクターという肩書きでは無くなっていて、それぞれ違う職域になっているけれど、今も「ディレクターという仕事を知ってほしい」という気持ちは全く変わらないしweb業界で働いてみたいなと思うきっかけになってくれれば嬉しいし、自分たちが積極的にアウトプットすることによって他社のディレクターたちと刺激しあえればいいなぁなんて思いながらずっとやってます。まぁそれはいいとして。

実際、ディレクターという業務は過酷だ。地味だ。辛い。
自分は悪くないのに頭を下げなくてはいけない場面も多いし、自己否定を繰り返すのはドMにはうってつけだが、ナチュラルボーン中間管理職みたいなもんだ。新卒でディレクターになろうとする人達には感心さえする。あんなに辛いのに。基本的にディレクターは褒められることが極端に少ない。褒められるために仕事をするわけではないけれど、うまくいったら褒めてほしいってのが人情だろうがそれもさっぱりない。普段はもう「おいこれどうなってんだ」「資料まだか」「仕様考えろ」「効果測定の結果早くだせ」「バグってるぞ治せ」「表示おかしいぞ治せ」「それを考えるのがお前の仕事だろやり直し」とか延々と言われるし、達成感を感じる時といったら数ヶ月かけてやっとローンチ出来た時くらい。

「自分が思い描くコンテンツを作れた時」が達成感を味わう瞬間かと勘違いされることもあるだろうけど、それは実は自分が作りたかったコンテンツなどではない。自分が作りたいものを作れるのはエンジニアだけだ。ディレクターは仕様を考えて、まとめて、進捗管理をし、完成を待つ。デバッグもするし、途中で仕様変更もするし、おかしなところは調整する。だけど「自分が作りたいもの」ではない場合が多い。よっぽど優秀でチームを引っ張る力があって社内的なポジションもあって、言うことを聞かせられるようなメンバーで構成すれば「自分が作りたいもの」にはなるだろうが、そんなことはほぼない。出来上がったのは色んなものを調整し尽くした結果だ。


そんなディレクターという職業において、卒業という名の退職をしていく飯田くんはとても懐の深いディレクターであったと思う。企画力やリーダーシップは今の時点ではあまり無いけれど、きっと環境も変われば身につくだろうと思う。彼は出来る子だ。
何と言っても飯田くんはエンジニアに好かれている。素直さの賜物だろう。ライブドアのようにエンジニアの発言力が大きな会社ではエンジニアといかにうまくやるかが割と大事だ。次の会社ではパワーバランスがきっと違うだろうから持ち前の空気を読む力で頑張ってほしい。


さて、ここで少しだけ飯田くんと俺の思い出を語ろうと思う。
飯田くんと言えば、いつも俺の思いつきの企画に巻き込まれて色々と無茶ぶりされているけど嫌な顔を多少しながらもちゃんと最後まで付き合ってくれるのがホントいいヤツだなあと思ってる。ドMが多いライブドアにおいても希少な存在でありました。

例えば2009年のエイプリルフール。
4文字でフレームワーク言いたいだけの企画に駆り出された飯田さん。
新社会人なら押さえておきたい「ニラレバ」というフレームワーク悪者にされてもニコニコしています。



例えば2010年のエイプリルフール。
近くにいたから、という理由だけで駆りだされた飯田さん。
仕事を効率よく行う為の基本的なPC環境作り【完全版】 - livedoor ディレクターブログ意外とノリノリです。



例えば人事ブログでのお宅訪問。
なんかすごい部屋に住んでるらしいじゃん?と脅されて案内してくれた飯田さん。
ライブドア社員のオタク拝見! 次元の狭間で生きるWebディレクター編 - livedoor 人事ブログ
この記事がトドメになったような気がしなくもないですが気のせいですよね。



例えば2011年のエイプリルフール。
もうエイプリルフールといえばiishunでいんじゃね?と特に理由なく出演させられる飯田さん。
上司に違和感なくおごってもらうテクニック - livedoor ディレクターブログ
もう何か吹っ切れた感すらあります。







といったところで、新天地での活躍を祈念して転職祝いのエントリとさせていただきます。
次の職場でも頑張ってね!